godotもお世話になっているモデリスト・井地さん(詳細は下記)が現地を訪れた際、
「最高の生地は何ですか?」と尋ねると、長年スーツを仕立ててきた職人や愛用者の多くが、ブランド名ではなく「SUPER 80’sだ」と答えたそうです。
ハダースフィールド産に限らず、良い生地は世界中にありますが、長くスーツを愛する人たちの言葉には、やはり耳を傾けたくなるものです。
※「SUPER 80’s」の「80’s」とは、紡績した毛繊維の極細度を示す “Super番号” のひとつで、
約19.8マイクロメートル級のウール繊維を用いたスーツ地を指します。
この数値が低め(80’s)であるほど、厚み・コシ・耐久性が高く、日常使いに適した生地とされています。
一方で「SUPER 100’s/120’s」はより細い繊維を使用し、軽やかで滑らかな風合いを得られますが、耐久性の面では使用頻度やケア方法を考慮する必要があります。
井地さんは筋金入りの“生地マニア”で、1900年前半までのビンテージ生地見本を数千枚単位で所蔵しています(ほんとに)。
そのサンプルの中でも特に多く見られるのが、やはりSUPER 80’s。
元来、スーツ生地の主流は「丈夫で実用的なもの」。
繊維が太く、コシとハリがあり、毎日着ても型崩れしにくい――
そんな働く服としての信頼感のある、今でいうところの Super 70’s〜80’sクラスのウールが好まれていました。
井地さんはその膨大なアーカイブの中から復刻可能な生地を選び、毎年数量限定で再生産。
全国でもわずか数社しか発注できない、非常に希少な生地をgodotでも使用しています。