清水川さんにお話を伺ってきて、1950〜60年代のアメリカ靴の魅力は、十分に伝わったのではないでしょうか。
でも同時に、こんな疑問も浮かんできます。
「それなら、その時代の中古やデッドストックでいいのでは?」
「今のアメリカ靴じゃダメなの?」
不躾かな、と思いながらも、尋ねてみました。
まず現実として、1950〜60年代のアメリカのヴィンテージシューズを取り巻く環境は、
この十数年で大きく変わったそうです。
以前は3万円前後で手に入ったような靴も、いまでは驚くほど価格が跳ね上がりました。
もうひとつは、当時と現在とでは、靴が作られている前提そのものが違うという点です。
製造環境や素材、靴に求められる役割は時代とともに変わり、現代に作られるアメリカ靴と、過去の靴を並列して語るのは難しくなりました。
だからこそ、黄金期の靴を、現代に通用するかたちで再構築しようという試みなのです。